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サーバーの環境
YetiForceCRMをインストール・運用する際には、主にLAMP環境(Linux + Apache + MySQL/MariaDB + PHP)を想定することが多いですが、Windows環境での導入も可能です。以下では、一般的かつ推奨されるサーバー要件や構成について解説します(バージョンや依存モジュールはYetiForceCRMのバージョンによって変更される場合があるため、公式ドキュメントも併せてご確認ください)。
1. オペレーティングシステム (OS)
- Linuxディストリビューション (Ubuntu, Debian, CentOS, Red Hat など)
- オープンソースコミュニティで情報が豊富であり、ApacheやMySQL/MariaDBなどのパッケージ管理が容易です。
- Windows Server
- IISでも動作可能ですが、コミュニティや公式が想定しているのは多くの場合Linux + Apacheの組み合わせですので、トラブルシューティング情報が豊富なLinux環境を推奨します。
2. Webサーバー
- Apache 2.4以降
mod_rewriteが必須となるため、有効化してください。- .htaccessファイルによるリライトルール設定が必要になる場合があります。
- Nginx 1.18以降
- 軽量・高速で人気がありますが、Apache向けに書かれたリソースが多いため、Nginxを使用する際はドキュメントや設定例をよく確認してください。
3. PHP
YetiForceCRMはPHPのバージョンによって機能性やセキュリティレベルに差が出るため、7.4 以上を推奨しています。新しいバージョンでは8.0系や8.1系にも対応が進んでいますが、インストールするYetiForceのバージョンが対応しているかを必ず確認してください。
必須または推奨されるPHP拡張モジュール
- curl
- gd
- mbstring
- xml / xsl
- soap
- json
- zip
- imap(メール機能を利用する場合)
これらの拡張が有効になっているかを確認してください。また、php.iniの設定で以下のパラメータを調整しておくと運用が安定しやすくなります。
- memory_limit: 256M以上(推奨512M以上)
- max_execution_time: 60秒以上(スクリプトの実行時間に余裕をもたせる)
- error_reporting: 過度なエラーレベルは抑えつつ、問題発生時にデバッグできるように調整
4. データベース
YetiForceCRMはMySQLまたはMariaDBを推奨しています。InnoDBエンジンを使用し、トランザクションや外部キー制約を活かす構成にすることで、データ整合性を高められます。
- MySQL: 5.7以上
- MariaDB: 10.2以上
- できるだけ最新の安定版を利用し、セキュリティパッチやパフォーマンス向上を取り込むのが望ましいです。
- 文字コード: UTF-8(utf8mb4)を推奨
- 絵文字なども含めて文字化けなく扱うために、utf8mb4を利用するのがおすすめです。
5. その他の推奨事項
- SSL/TLSの導入
顧客データや個人情報を扱うCRMでは、通信の暗号化(HTTPS)が必須といえます。Let’s Encryptなど無料のSSL証明書もあるので、必ず導入しましょう。 - 十分なサーバースペック
- CPU: 2コア以上(小規模でも1コアではパフォーマンスが低下しやすい)
- メモリ: 2GB以上推奨(実際にはユーザー数やデータ量に応じて増やす)
- ストレージ: SSD推奨(高速I/OはCRMの応答を向上させる)
- 定期的なバックアップ体制
- データベースとアプリケーションファイルの両方を定期的にバックアップし、万一の障害に備えます。
- Cron(タスクスケジューリング)設定
- YetiForceCRM内のワークフローや定期処理(メール送信、レポート生成など)を自動実行させるために、Cronジョブを設定します。
- キャッシュ機構の利用
- RedisやMemcachedなどを利用してパフォーマンスを改善することが可能です。システム規模が大きい場合には有効です。
6. まとめ
- Linux + Apache + MySQL/MariaDB + PHP 7.4以上がベース
- 必要なPHP拡張の導入と設定の最適化
- MariaDBやMySQLはInnoDBエンジン、文字コードはutf8mb4を推奨
- SSL/TLSやバックアップの運用体制を整え、Cronジョブを設定
YetiForceCRMのインストールを円滑に進めるためには、上記の環境要件と設定を満たすことが大前提となります。特にセキュリティやパフォーマンスに直結する項目が多いため、余裕のあるサーバースペックを確保したうえで公式ドキュメントに沿ったチューニングを行うことがポイントです。